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NKMC BIKEJORING RACE 2020 AUTUMN

2020/12/13 SUN

バイクジョアリングレース2020オータム


いろいろあって、いろいろなくなった2020年最後に参加するドッグスポーツイベント「バイクジョアリングレース2020オータム」に参加して来ました。

北関東マッシャーズクラブ(以下NKMC)が主催する初心者講習会からバイクジョアリングをスタートした私にとってNKMC主催のイベントは特別。今年2月の講習から10ヶ月でどれだけ私たちチームが上達したのか見てもらう気持ちで当日を迎えました。

 

大会当日の天気は晴れ。上州名物からっ風も午前中は止んでいて最高のバイクジョアリング日和でした。ハスキー達にとっては暑すぎなんて話もでるくらいです。

 

私たちがエントリーしたのは前回大会同様「1 Dog Open」に加えて「1 Dog Family」のダブルエントリー。最高峰のオープンクラスに出るとそれ以下のファミリー、マットクラスでの成績は参考記録となりますが、夫婦共にドライバーを経験するためにそうしました。

 

写真(上)

レース出走以外は基本的にクレートで待機させる。他の犬達は大人しく待機しているがリンダは「出せ!出せ!」とうるさい・・・。

 

写真(下)

バイクはいつもの「2015 MERIDA BIG.SEVEN XT EDITION CUSTOM」このような平坦コースだったら軽量なシクロクロスでもいいかな?と検討している。


1   dog   open

Photo by ginn_husky
Photo by ginn_husky

1頭引きの自転車またはスクータークラスで、(1頭引きでは)この大会の最高峰クラス。1,000mのフルコースを走り、ゴール前100mにノンペダリングゾーンが設定されている。2月の大会でも走っているがその時はほとんどドライバーのペダリングで走り、ノンペダリングゾーンではバイクを降りて走ってゴール。今回の目標はちゃんとバイクジョアリングレースをすること。

当日コース内試走はできないが、周辺をバイクで走ってみると芝生がふかふかで走行抵抗がかなりある。タイヤの転がりは重いが犬の関節には優しそうな感じ。難しいコーナーもなく、グリップは良いのでバイクのタイヤ空気圧を3barと普段のライドではあり得ないくらいの高さに設定した。ドライバーは私(カルさん)が担当。

 

レーススタート

カウントダウンスタートに関しては練習して来たので問題ないと思っていたが、今回は失敗。レースアナウンスのカウントダウンでリンダはスタートをしなかった。声を聞き分けているみたいで、私の声でスタートのコマンドを伝えないとダメなようだ。多少タイムロスがありながらも順調にスタート。走りたくてうずうずしていた感じが伝わってくる。

 

リードを緩めるな!

とにかくリードに一定の緊張感を持たせること。バイクジョアリングにおけるリードは言わば糸電話の糸。お互いの意思を伝えるモノ。常にリードが張っている状態を保つことで犬は安心してスピードを維持できると教わって来ました。もっと早く走りたいとドライバーもペダルに体重を乗せたいところですが、グッと我慢。時にはブレーキングを交え、ギアチェンジをしながらリンダとの距離を調整します。

 

折り返しのループは左回りか?右回りか?

コースの折り返しループはどちらから侵入してもOK。ライン取りを見ながら右に行くか左に行くかコマンドで犬に伝えます。前回はそのまままっすぐ走って左回りだったので、今回もその気でいたのですが、左のコースネット沿いを走っていたのでそのまま右回りになりました。とにかく犬が不安にならないように早めに指示を出すべきでした。

 

途中、とにかく足を止めないでくれと祈っていました。普段の練習では極端に短いコースで走り切る練習をしてきましたが、おそらく200mもない距離。単純に5倍以上の距離を集中して走り切ることができるのか!?秋ヶ瀬の森の方が距離は長いけど、この見通しの良い平坦コースはスピード感がなくてとても長く感じました。気になる匂いを見つけて急ブレーキをしなければいいけど・・・。褒めて、褒めて、GO!と伝える。時々後ろを振り向くリンダに「いい子、上手」と言い聞かせゴールを目指します。

 

問題のノンペダリングゾーン

前回はノンペダリングゾーン前にスプリントしてバイクの速度をできるだけ上げ惰性で進み、速度が落ちたらディスマウントしてランって作戦。もうなんの競技やっているのかわかりません(苦笑)今回はリンダが力強く引っ張り続けてくれるようにリードのテンションを維持し続けて来ました。その甲斐あってか脚を止めてもしっかり自転車を引っ張り続けてフィニッシュできました。

 

前回はドライバーが必死で漕いで走って3分半くらい。今回ドライバーはリンダのスピードにペダリングを合わせる調整だけで2分59秒と約30秒の自己記録短縮ができました。

1   dog   family

Photo by ginn_husky
Photo by ginn_husky

1頭引きの自転車またはスクータークラスで、(1頭引きでは)この大会の最高峰クラス。距離は500mとコース半分を走る。やや難度が高い折り返しループとノンペダリングゾーンは設定されない。2本目は妻がドライバーを務める。前回は入門のマットクラス(100mで呼び込み先導などあり)を走ったが、共に練習してきた妻も自信を持ってレースに臨んだのだが・・・

 

レーススタートはしたものの・・・

私がリンダを抑えるサポートをする。リンダの目の前でカウントダウンをして反応はバッチリ。スタートと同時に飛び出したが・・・なんで私が一緒に来ないのかと気になる様子。結局終始私を探す、来ないから戻りたい感じになり、コース上で妻とリンダが格闘する事になりました。その辺はレースのオンボード動画でご覧ください。

 

問題はなにか?

在宅勤務になりリンダの散歩はほぼ私が行く状態。私が行けない時は妻がリンダを連れ出すのですが、すぐに帰ろうとするそうです。その関係性がそのままバイクジョアリングレースでも出てしまいました。まずはその関係性の修復。そしてバイクの扱いも練習した方がよさそうですね。飛び乗りと8の字コーナーリングの練習からスタートかな。

RESULT


1 DOG OPEN(1,000m)

2分59秒89(6位/10チーム出走) 

前回より約30秒タイムを短縮し、タイムも内容も格段に良くなった現時点でほぼ100点の出来。

 

1 DOG FAMLY(500m)

7分37秒38(6位/6チーム出走) 

 

とても苦労したけど、課題が浮き彫りになって有意義なレースでした。

 

体も小さくジョアリングスポーツに向いている犬種でもないフラットコーテッドレトリーバー「リンダ」にとって、他のチームと比べる順位はそれほど重要ではありません。今はしっかりと自信を持って引き続ける事、できれば自己ベストを更新する事が目標。その観点においてとても良いレースになりました。まったくできなかった2月を知っている皆さんに「上手になったね」、「練習してきたのがわかるよ」と言ってもらえた事が何よりも収穫でした。

 

 

今回もオンボード動画を撮影したのでご覧下さい!よろしければ「チャンネル登録」と「高評価」も是非!

Photo by Keiji Kaneko
Photo by Keiji Kaneko